こんばんは、柳澤です。
大澤健朗二段から、
「早く続きを書け!!!!」
と言われました。
書きます。
6子以上の置碁でどうしていいかわからず悩んでいた僕に、
羽根直樹先生がニコッと笑って言った一言。
それは・・・
「大きい所から順番に打てばいいんだよ」
でした。
羽根先生が慈愛の微笑みをたたえながら言った、
というところがポイントです。
羽根先生以外の人に言われたら、
「ンなこたぁわかっとるわ!」
と思って終わったかもしれません(笑)
なぜこの一言に衝撃を受けたのか。
あまりにも、シンプルな真理だからです。
碁は、極論すれば、
「大きい所を探して、打つ」
以外のことは、何もできないのです。
そしてそれは、互先でも置碁でも変わらない、と分かったからです。
それまでの僕は、前の記事で述べたように、
「苦しい所に打ち込んでいかなきゃいけない・・・」
というふうに思って悩んでいました。
「やたらに打ち込んだら、指導碁を受けられている方も嫌なんじゃないか・・・」
ということも考えていました。
しかし、打ち込むときは、
盤上の中で「大きい場所だから」打ち込んだのであって、
「苦しい所に打ち込んだ」のではない。
もっと言えば、大きいと思って打った場所が、
たまたま「打ち込み」という名前のつく場所だった。
そういうふうに捉え方が変わったのです。
パラダイム転換です。
ちなみに、そう考えるようになってから、
不思議と打ち込むような手も減りました。
別に手を緩めてるというわけではなく、です。
相手がどう思うか、とか、
コントロール不能のものを、
必死にコントロールしようとしていたので、
苦しかったのです。
「9子置かれた状態で勝ち筋を見出そう」とか、
むちゃくちゃです。
できないことをやろうとしてるから、苦しかったのです。
言うなれば、
「頑張って空を飛ぶぞ! 必死に努力すれば、きっと宙に浮ける!」
みたいな感じですかね(笑)
羽根先生からしたら、
「余計な事考え過ぎだろ、柳澤」
と思われていたのではないかな、と思います。
そんなわけで、だいぶ変わった僕ですが、
どうも、未だに「いらんことを考えている」気が、
少し(だいぶ?)残っています(笑)
また電流が走るときが、来るかもしれません。
ところで、
「大きい所から順番に打つ、ってどういうこと?」
ということについて、もう少し掘り下げようと思ったのですが、
書いてみたら、かなり長くなりました。
いったんここで切って、寝かせたいと思います。
(つづきます)